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身代わりH

第6章 *滴る水

「そんなに良かったか?」




「-…」




「ダメとか言いながらすごい濡らしてるもんな…見ろよコレ」




目の前に差し出されたお兄ちゃんの指にはべったりと半透明な液体がついていて、あたしは思わず目を背けた。




「-ぃ、ぃゃっ…」




「-立て」




するとお兄ちゃんは強引にあたしを引っ張り上げ、洗面台の前に立たせた。




「ここなら、よく見える…おまえがいかにいやらしい反応してるか…な」




「-!…」




目の前の大きな三面鏡には、キャミソール一枚で太腿が剥き出しになったあたしの姿と、そのあたしの体を包むお兄ちゃんの逞しい体が映っていた。




「-っ…ぁっ…」




鏡の中のお兄ちゃんの唇があたしの首筋にキスをして、舌を這わせる。

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