
彼・彼女の言い分
第3章 複雑な理由
===放課後===
午後から雨がポツポツと降ってきて…
放課後には本格的な雨になった…
屋外の部活は休みになり…
大半の生徒は帰りだした…
ホームルームが終わると
半数がスマホやケータイを取り出し…迎えを呼ぶ…
金持ちは…傘を…知らないのかよ!!!
俺の家は…中間層よりやや上。ぐらいなので…一般的な常識は持っていつもりだ…
だが、ここに通う生徒は…生まれながらに…恵まれているらしく…一般とは…少し違うらしい…
「高木〜帰らないのか?」
正樹が部活に行く準備をしながら…俺を声をかけてくれた!
正樹はバレー部なので雨でも部活はあるらしい…
「華道部に花届けるの手伝ってから…帰る。」
正樹が近寄ってきて…
耳元で…
「なんだかんだで、高木は水上さん手伝っちゃうんだよね〜。アレも治ったりして!」
はぁ?
アレってゲイの事か!!
ゲイは病気じゃねーぞ!!!
「正樹…治んねーよ!!!今、お前に耳元で囁かれてドキドキなんだけど?」
バッと俺から離れる正樹…
「無表情で解らん…そんな風に見えないからな…内心スゲー事になってんだな高木の中!」
「。。。。」
「俺…いつか高木にやられちゃうの?」
「やらねーよ」
プププと笑い…
明日な〜っと手を振り正樹は部活に向かった。
正樹と…こんな事で笑って話せるようになるなんて…
つい最近まで…思ってもみなかったな…
正樹…いいやつだな…
惚れて…よかったよ…
