
変人を好きになりました
第25章 日時を定めて
柊一さんの着ているガウンが肌蹴て胸元が大きく開く。均等についた筋肉が見えた。
キスが止まって、柊一さんの指が私の首筋をなぞる。その手がじょじょに下に下りてきて着ていたバスローブの上から胸元にたどり着いた。
柊一さんの大きな手の平が私の乳房を包み込んだ。柊一さんの手でも方胸を包み切れていないようだ。何かを確かめるように手を何度も動かして胸を鷲掴むようにしたりただただ触ったりとする。
その間、私は恥ずかしくて目をつむっていた。実験台に乗せられているような気分だ。
「脂肪が乳腺の束を包み込んでいる」
「へ?」
驚いて目を開ける。
「ここには乳腺が入っているんだ」
「は、はあ……」
戸惑う私をよそに柊一さんは続ける。
「乳腺を守るために脂肪がよく蓄えられるようになっている。でも、どうしてだ……人間にとって大事な器官があるのなら脂肪ではなく骨を配置するほうが」
「柊一さん……」
「なんだ?」
「馬鹿」
柊一さんの表情が固まった。馬鹿と言われるのが嫌らしい。
でも、この状況でそんな考えを展開し始めるのは馬鹿でしかないと思う。
「すまない……その、女性の胸を触るのは初めてだったから」
「初めて? ってどうしてですか。里香さんとホテルに……」
里香さんの名前が出た瞬間柊一さんの顔が一気に険しくなった。怖いくらいに。
「見ていたのか。あれはあの女が交渉をすると言うから行っただけだ。あんな女と何かあるわけないだろ」
「え……。じゃ、じゃあ。今までの恋人とは?」
里香さんとは本当に何もなかったのだ。嬉しい……。
「恋人?」
柊一さんが不思議そうに首を傾げた。
「恋人がいたことはない。古都が今の恋人だが……今からだしな」
「えっ。いたことはないって……え? ええ?」
こんな人が今まで誰とも付き合わずに生きてきた?
そんなこと信じられるはずない。
……でも、柊一さんの性格ならありえるとも思えてしまう。
キスが止まって、柊一さんの指が私の首筋をなぞる。その手がじょじょに下に下りてきて着ていたバスローブの上から胸元にたどり着いた。
柊一さんの大きな手の平が私の乳房を包み込んだ。柊一さんの手でも方胸を包み切れていないようだ。何かを確かめるように手を何度も動かして胸を鷲掴むようにしたりただただ触ったりとする。
その間、私は恥ずかしくて目をつむっていた。実験台に乗せられているような気分だ。
「脂肪が乳腺の束を包み込んでいる」
「へ?」
驚いて目を開ける。
「ここには乳腺が入っているんだ」
「は、はあ……」
戸惑う私をよそに柊一さんは続ける。
「乳腺を守るために脂肪がよく蓄えられるようになっている。でも、どうしてだ……人間にとって大事な器官があるのなら脂肪ではなく骨を配置するほうが」
「柊一さん……」
「なんだ?」
「馬鹿」
柊一さんの表情が固まった。馬鹿と言われるのが嫌らしい。
でも、この状況でそんな考えを展開し始めるのは馬鹿でしかないと思う。
「すまない……その、女性の胸を触るのは初めてだったから」
「初めて? ってどうしてですか。里香さんとホテルに……」
里香さんの名前が出た瞬間柊一さんの顔が一気に険しくなった。怖いくらいに。
「見ていたのか。あれはあの女が交渉をすると言うから行っただけだ。あんな女と何かあるわけないだろ」
「え……。じゃ、じゃあ。今までの恋人とは?」
里香さんとは本当に何もなかったのだ。嬉しい……。
「恋人?」
柊一さんが不思議そうに首を傾げた。
「恋人がいたことはない。古都が今の恋人だが……今からだしな」
「えっ。いたことはないって……え? ええ?」
こんな人が今まで誰とも付き合わずに生きてきた?
そんなこと信じられるはずない。
……でも、柊一さんの性格ならありえるとも思えてしまう。
