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側にいられるだけで④【牡丹の花の咲く頃には】

第3章 旅立ち

「トスおじさん?」
 蠱惑的な夢は少女の無邪気な声で終わった。
「どうかしたの?」
「い、いや。何だか雰囲気がいつもと違うと思ってな」
 トスは狼狽えた様子でキョンシルから手を放し、さっと身を引いた。

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