テキストサイズ

真っ赤な家庭

第3章 取調室



どうりで…


どうりで歳のわりには若い訳だ。




夫人は家出したこの家の長男だった。






日記には

夫人があまりも完璧主義者で男性は男性らしくということで、無理やり頭を丸められてしまったことで狂気に出てしまったとの事。



本人は女性に産まれて来たかったので仕草も声色も自分達が性別を疑わないほど女性らしかった。



歳だけはさすがに誤魔化しがきかなかった。




肌や首や手はまだ十代のようだったからだ。



流石に40代後半を演じるのは難しいだろう。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ