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真っ赤な家庭

第3章 取調室



一先ず、

処分所の件を伝えることにした。


「貴女の会社が利用している処分所で女性の遺体が見つかったのですよ。
何か心当たりありますか?」


「そうなんですか、世の中物騒になったわね。」



この前と変わらない感じで答えた。




「綺麗な庭ですね、専門の方でも雇われているのですか?」


話を変えてみた。
本当に綺麗だったからだ。



「いえ、私独りでお手入れしているのよ。何せずっと部屋にいるのも退屈ですし。」

「奥様が全てって、大変な作業では無いですか?力も使いますし…」



確かにこんなに広い庭1人でやるには女1人の力では無理だ。



木の枝や実はどうやって取るんだ。



取る…


ハサミ…



大きなハサミ…



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