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背中デ愛ヲ、囁キナサイ

第1章 暗闇ノ中デ


 こんな思いをするんだったら、君を好きにならなきゃよかったのかな。

 一度、オスとして動き出した僕の体は止まらない。

 いや、止めたくない。

 優しくしたい気持ちを抑える為にはそれしか方法がないから……

 「やめて」って言うの?

 今、やめたら僕はきっと、このまま泣いてしまうかもしれない。

 それぐらい、君を好きになったのに、僕の空回りだったなんて認めたくないんだ。

 僕は無心になれるように、出来るだけ乱暴に彼女の体をむさぼった。

 あの人たちと同じようにすればいい……

 それだけのことなのに、

 それができなくなるほど彼女を愛してしまった自分がここにいるんだ。

 悲しいけれど。

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