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第14章 疑惑

「春が近い言っても夕方は流石に寒いですよね。」



と笑顔で言って暖炉に火をつけた。



暖炉に火をつける仕草も言っていることも彼そのものだった。



「そうですね、流石に寒いですよね。」



思わず涙が出そうになった彼が目の前にいると思うほどそっくりだったから。







彼はもう永遠に私のものになったはずなのに。



愛しい。


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