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雨の中の君へ。

第4章 星。

プッと軽めのクラクションが鳴った。

見ると一台の黒のワゴン車が止まっている。
タケルの車!

「サキ!」

「車で来たの⁈」

横浜から4時間以上はかかるはず…。タケルが降りて荷物を荷台にいれてくれる。荷物を渡す時に指が少し触れた。

ビリッと電流が流れるように感じる。

ドキドキと胸が高まる。さっきからまるで中学生みたいだ。助手席に乗り込んだ。

ドキドキし過ぎてうまく話せそうにない。

「ごめん、急に。朝まで待ってられなくて。」

サキにあいたかった、と言われて胸が張り裂けそうになった。

タケルが私の手をとったまま運転する。

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