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雨の中の君へ。

第4章 星。

「おはよー!ご飯できたよ」

目が覚めてリビングに行くと、美味しそうな朝ごはんができていた。

「伯母さんたちは?」

時計を見ると9時前だった。こんな時間まで寝たのは久しぶりだ。

「母さんはまだ寝てて、父さんは散歩。兄ちゃんは何だか朝早くから仕事に出たみたい。」

…かっ、と昨夜のことを思い出して顔が一気に赤くなる。

「そう…なんだ。」

「公務員だからサービス残業なんだよねぇ。でも土日は休みのはずなんだけど。ここ一ヶ月はめちゃ忙しいみたいだし。」

どきりとした。

よっくんが暖かいお茶を淹れて私にくれる。

…タケルもこの一ヶ月、私と同じだったのかな…。

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