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雨の中の君へ。

第4章 星。



…静寂。


私はボーッと熱くて完全にのぼせている顔に手をやった。


…だめだ…。私の中でタケルがいっぱいになっている…。

ドキドキが止まらず、抱きしめられた身体がまだタケルを求めてる。


従兄妹同士の結婚は法的には問題ない。


結婚って…

ボッと顔がますます赤くなった。

トモヤには感じたことのない程の感情…

…この一ヶ月、思い浮かぶのはタケルのことだった。

それをかき消すように仕事に没頭した日々。

けど…

罪の意識が少しずつ積もって行く。


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