
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第22章 追いかけてきたのは
「じ、ん…」
きっとここで仁に頼ったら、
「逃げ」
になるんじゃないかな。
優が駄目なら仁が代わりで何て考え方、あたしには出来ない。
だって、仁はこんなにも真剣なのに。あたしの頭は「優」一色なのだ。
「仁、それは出来な…―――んっ」
あたしが断ろうとすれば、口は仁に塞がれる。
「んっ…ぁ」
激しすぎるキスはあたしの頭をおかしくさせる。
心も痛い。
抵抗しないと駄目なのに…
今、あたしの心臓に空いた穴を埋めるように、そこに仁が入り込んでくる。
もう、仁にすがるしか無いほどに、あたしの心はボロボロなんだ。
「仁っ…」
あたしは抵抗出来るはずもなく、
仁を抱きしめた。
