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喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第8章 目指す先に何があろうと

「俺は、女の子を呼ぶときは『ちゃん』付けなんだよ。基本的にはね」


先生は学校であり得ないほどモテまくっていたから、女の子達がウジャウジャ近寄ってた。

今名前が出た女の子達は、みんな先生を狙っていた筈だ。

…思い返せばみんなちゃん付けだ。


「だけど、特別な人には呼び捨てにしたいって。昔から思ってたんだ」

「っ、」


嬉しくて口がにやけそうになるのを必死に抑えた。


「せんせぇ、あたし嬉しすぎてにやけちゃうよ。」

「…にやけろよ」


「にやけたら、幻滅されちゃうよ。両思いになってまだ5分も経ってないのに幻滅されたら、立ち直れないっ。

っていうか、両思いなんだよね?勘違いじゃないよね?嘘じゃないよね?夢だったら呪っちゃうよ?それに―――」


あたしが勝手に喋っている口を、ふさがれる。

先生の口で。


さっきは優しいキスだったけど、今はもう、とろけちゃうようなキス。

あたしが溶けてなくなっちゃいそうなキスだ。

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