
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第8章 目指す先に何があろうと
あたしは硬直した。先生があたしを好き?
どうしよう、凄く嬉しい。
会った時悲しそうな顔をした先生を見て、振られても笑顔で返そうと決めていたあたしには、予想外の出来事だった。
「せんせぇ…、夢?」
「俺が聞きたいよ。ほっぺつねってよ?」
「先生のつねれる訳ないでしょ?あたしのをつねってっ」
あたしがそう言うと、先生はあたしの頬に両手を添えた。そのまま顔を引き寄せて、また唇を落とした。
「梓、」
「…そう言えば、時々『梓ちゃん』から『梓』になるよね?なんで?」
先生の顔をじっと見る。
結構気になっていた。いつもはちゃん付けなのに、たまに呼び捨てになる。
それが嬉しかったりしてる自分がいたんだけどね。
「愛美ちゃん、吉乃ちゃん、鈴ちゃん」
「え?」
「花梨ちゃん、苑ちゃん、未来ちゃん」
「え?え?」
いきなり女の子の名前を並べ出す先生。
あたしに対しての嫌がらせか?
嫉妬しちゃうよ?
