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第8章 過去と現在



ああ…そうだな…。
僕はまた知らないうちに、自分の想いを隠すようになっていた…。



いや、現実から逃げていたんだ…。




「さすが、74年モデルは一味違うな」



弾き終わると、陸斗さんは満足げな顔をしてレスポールを返してきた。



「…どうして僕に声をかけたんですか」



僕は表情を変えずに、陸斗さんを見た。





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