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第8章 過去と現在


瞬間、僕の体中に電流が走り、鳥肌が立った。
全身の毛穴が開いていくのがわかる。



僕のレスポールが泣いている。
いや…開放されて、喜んでいるようにも見える。



ランディの弾き方とはまた違った…
情熱的な弾き方だ。



同じギターで出す音がこうも違うなんて…
僕の脳裏にふと、叔父さんの言葉が蘇る。




『蒼士、うまく弾こうとしなくていい。今のお前の気持ちを、ギターにぶつけてみろ。きっとこいつは応えてくれるはずだ』



そうだ…
確か叔父さんも陸斗さんと同じことを…。






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