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【オカルト雑談番外編】みんなの百物語

『夏はやっぱり怪談でしょ!』

……と言うことで性懲りもなく立ち上げてしまいました★
丁度、100コメ書き込めると言うことで、百物語。

創作怪談、古典怪談、ネットで拾った怪談、人から聞いた怪談……怪異についてでしたら、なんでも結構です。
心霊現象に纏わる話でしたら、感動的なお話でもOK♪
但し、「人間が一番怖いよね~」的なお話は趣旨が違うのでご遠慮下さい。

アナタがご存知のとっておきの「怪談」「不思議な体験談」「怖い都市伝説」を投下して下さい。

【ご注意】
※お話は出来るだけ500文字以内にまとめて下さい。
※誹謗中傷のコメントはご遠慮ください。
※ジャンルは「雑談」ですが、雑談スレではありません。
※なるべくネタ被りはしないよう、前のコメントをご確認の上、書き込みをお願い致します。
※必要であれば雑談スレはご自由に立ちあげて下さい。

100話集まったら終了です。
さてさて、夏が終わるまでに100話集まるのでしょうか?
22 【ゴン……】

知人Xが、会社の出張で4泊5日ほど、あるホテルに泊まることになった。

その日は初日だから、早い目にベッドで寝たのだが、深夜3時すぎくらい、急な首の激痛で目が覚めた。だが、痛みは数分でおさまった。寝違えたかと思い、首をおさえるが痛みは残ってない。

だが、それは翌日にもおこった。激しい痛みとともに、今度は「ゴン!」と音がした。

何かが落ちたのかと明かりをつけて見たが、なにも落ちていない。

また、翌日も同じ痛みに襲われ「ゴン」と言う音がした。

そして、最終日。荷物を片付けて、テーブルでお酒を飲んでいる時に今度は痛みはないが、音だけを聞いた。

Xは窓ガラスを見た。

「うっ!!」と思わず声を上げた。

ベッドに人が横たわり、その下に頭が転がっているのがガラスに写っていた。

その部屋には数年前、首をナタで切られるという殺人事件がおこった場所で、ちょうど、そのベッドの上で殺されていた。

よく見れば、壁にかけられた額縁の裏にお札が入っていた。

それにこの部屋、数日前まで、開かずの部屋だったらしく、内装を変え従業員が泊まってなにもなかったから、部屋を戻したという。
23 【悪徳解体業者】

ある解体業者が始めた新事業。
それが『人形供養』だった。

それらしい神社仏閣とは関わりもないのに、それらしい名前を語ってお客さんを募っていた。折しも時は、ゴミの分別化が推奨され始めた頃で、そこそこ繁盛していたようだ。

しかし、供養とは名ばかりで、実際は建築物等を解体した後の廃材と混ぜて、埋め立てをしていた。

そんな解体業者の社長の孫が、ビニールプールで水死。子供を失ったその子の母親(社長の娘)は気が狂い、埋め立て前に人形や廃材を一時的に置いておく場所で、時々人形や縫いぐるみの山に埋もれているのが見られる様になった。それを皮切りに、解体屋を取り巻く若い人、子供が次々と亡くなっていったそうな。

社員はどんどん辞めていき、僅かに残った社員達からお祓いを勧められた社長は、神主さん、お坊さん、果ては祈祷師にまで頼ったが、不幸の連鎖は止まらず……。

とうとう社長は自らの命を断ち、解体屋は文字通り『解体』されたそうな。

やはり、人形や縫いぐるみは然るべき場所で、きちんと供養をしなければいけませんな。
24 【病院のエレベーター】

近所の病院は、各階のエレベーターの扉の横に画面と階数を表示する電光板があって、エレベーター内の監視カメラの映像が見られる。

で、エレベーターが今、何階に来てるかもわかって、どんな方が乗ってて、どの階で降りたかってのもわかる。僕は5階にいましてね。ボタンを押したら、下から上がってきたんです。

画面を見たら、中に白いパジャマを着た男性が、一人乗ってはるんですよ。

4階で一度止まって、看護婦さんが台車を押して入ってきた。そのまま5階に来まして、看護婦さんが台車を押して出て来た。

次に僕が中に入った。


エレベーターの中には僕一人だった。

パジャマの男性は?

パジャマの男性、どこにもいないんだ。


て、ことは……


おそらく、画面には、僕と、そのパジャマの男性が写ってるはずだ。

ずっと、気持ち悪かった。


1階に着いたら、あわてておりてモニターを見たんだ。

中に、まだいました。いったいどこに行く気なんだろう?



25 【大浴場】

私と彼氏は三重県の某サーキットで遊んだあと、近くのビジネスホテルに泊まった。

「ビジネスホテルなのに大浴場があるよ。せっかくだし入ろう」

ってことで夜9時頃、大浴場へ向かった。
女湯の脱衣場に入ると誰もいなかった。
廊下ですれ違う人もいなかったし、ビジネスホテルの大浴場を使う人はあまりいないのかな?と思った。

中は意外と広かった。
『今は自分しかいないし泳いじゃおう』なんて思いながら体を洗っていたら、突然…悪寒を感じた。

何も見えないけど、何かがいるような気がして、私は耐えられなくなって脱衣場に逃げ込んだ。

早く…早く服を着なきゃ…!!

私はすりガラスの扉がめちゃくちゃ気になった。
何かが来るような気がしてたまらなかった。

下着を身につけて浴衣を羽織ると、ほぼ前を閉じてない状態で外に出た。
すると彼氏が心配そうな顔をして立っていた。

部屋に着いてからそのことを彼氏に話すと、彼氏も浴場に入った瞬間、嫌な感じがしたそうな。
私たちには見えなかったけど、もしかしたら何かがいたのかもしれません…。

26 むかし、夕顔売りの男がおりました。畑で作った夕顔を売って生計を立てていたのですが、その大切な夕顔が、毎晩少しずつ誰かに盗まれていることに気づきました。そこで男は、ある夜、棒を持って物陰に隠れて泥棒が来るのを待っていたそうです。すると物音がしたので、物陰から飛び出しざまに棒で殴り倒してみたら、泥棒の正体は全身真っ白の長い毛に包まれた狐でした。その翌日です。男が夕顔を売り歩いていると、夕顔を買った客が次々と文句をつけてきました。どうしたのかと聞くと、夕顔を切ったら実から血が出てきたというのです。そこで男が山伏に事情を話して相談してみると、それは間違いなく白狐の祟りだ、供養しないと来年からは夕顔以外の野菜からも血が出るようになると言うのです。そこで男は山伏に頼んで祠を建て、狐の祟りを鎮めたそうです。その祠が……。

家の近所にあるらしいです(;´Д`)

27 脈絡の無い子供の日記

8月7日日曜日(はれ)

『今日はおばあちゃんが家に来ました。
おばあちゃんは今日は家に泊まります。
おばあちゃんが来てくれてうれしかったです。
おばあちゃんが、さみしくないかと聞いたので、ぼくはさみしくないと言いました。』

8月8日月曜日(はれ)

『今日はプールへ行きました。
ともだちと4人で行きました。
ぼくがプールで泳いでいるあいだ、ずっとお母さんが見ていてくれました。
お母さんはいつもぼくを見ていてくれます。』

8月9日火曜日(はれ)

『今日もプールへ行きました。
今日は、お母さんがぼくをむかえに来てくれました。
お母さんは、昨日もぼくをむかえに来てくれました。
お母さんは、毎日ぼくのことをむかえに来てくれます。
今はいっしょに住めないけど、きっといっしょに住めるようになるとお母さんは言います。
ぼくは、お母さんが大好きです。
お母さんは明日もむかえに来ると言っていました。
お母さんがむかえに来るのが今から楽しみです。』









コノ子ノ母親ハスデニナクナッテイナイ。
28 【オジィから聞いた話】

店のオジィが、小学生のころ、夏休みに両親の田舎に行ったそうだ。

田舎に行っても友達はいないし、いとこは地元の友達と遊びに行って、いない。オジィの遊びといえば、虫取りくらいなものだったという。

オジィがセミをとっていると、どこからか、丸坊主で赤い前掛けをした子が近付いてきたんだと。そしたら、オジィにカエルとザリガニをくれたらしい。

どこに住んでいるのかと聞くと、橋を渡ったところにある家を指差した。
それから、仲良くなって、オジィが田舎にいる間、毎日遊んだんだと。
そして来年、また会う約束をした。約束の印にオジィはアトムのカードをプレゼントしたんだと。

そして、翌年、田舎にいったオジィが外に遊びに行くと、橋の建て替え工事をしていた。すると、あの男の子が出てきて「約束通りに会えて嬉しいけど、今日までなんだ」と行って、フッと、いなくなったんだ。

工事の人が橋の横にある小さな祠を取り壊そうとしたとき、中のお地蔵さんの足元に、アトムのカードがあったんだと。

オジィはお地蔵さんと遊んでいたのかもしれない。


29 【廃ビルで……】


ある男子高校生が体験した話。夏休みに山の中でひっそりと建つ5階建ての廃ビルに、心霊写真を撮りに行こうと計画。

昼間に、下見に行って、入り口だけは見付けておこうと、先に1人で行ったんだと。

明るい時に行くと、それほど不気味な感じがしない。

全体の写真を撮ろうと、ビル全体が入るくらいに下がりながら、携帯を向けた。

すると、屋上に誰かいるんだ。スーツ姿の男性が立っていた。

「なにしてんだろ?」と思って見ていたら、そのまま前倒しになって落ちていったんだ。

「えっ、自殺!?」と落ちたと思われる場所に向かった。

だけど、どこにもいないんだ。どこを探してもいない。

警察に電話して、数人の警察官が探したが、死体はなかった。

だが、腐葉土に埋まったスーツの一部を見付けた。掘り返してみると、頭蓋骨が割れた白骨死体だった。

状況から見て、飛び降りて自殺し、誰にも見付からないまま枯れ葉で覆われたのだろう。

高校生が見たのは、その人物の霊だったのだろうか?


30 【視える人】

私には、皆が見えない者が見えてしまう。
けど、除霊やお祓いなど出来る力はない。

はっきり言って迷惑そのもの。
こんな力は無い方がいい。

奴等にも気付かれない様に
視えない振りをしてた。

憑いて来られたって、私には何も出来ないのだ。

奴等は、人が集まる賑やかな所が好き。
だから、私はあまり賑やかな所へは行かない。

けどこの間、久し振りに友達と遊ぶ事になり
都心部へと、行かなくてはならなくなった。

しょうがない…無視すればいいのだから。

そう言い聞かせ、私は都心部へと向かった。

案の定、そこら中で奴等を見つける。
けれど私は、視えてない振りをしてた。

大きな交差点の先に、また1人見付けた。

私はなるべく下を向いて、交差点を渡る。

渡り切った所で、チラリとそいつがいた方を見てしまった。

でももう居なかった。

良かった…と一安心していたら………
私の真後ろで声がした。



【…ミエテルクセニ……】




31 山歩きが好きなAさんは、仲間とよく山に出掛けていた。
その日も仲間数人と山歩きへ。そして奇妙なモノを見つけた。木からぶら下がった腐乱したご遺体だ。当然、そのままにしておくワケにもいかず、近くの交番まで届ける事になった。

仲間を見送った後、残り数人と亡骸から少し離れた所に背を向けて座って待っていた。すると、"カサカサ"と枯葉を踏む様な音が背後から聞こえて来る。その足音は自分達に向かって近付いている様な気がした。恐怖を感じながらも、意を決して振り向いて見ると若干の違和感を感じたものの、現場はそのまま。気のせいだろうと再び座り直すと、また足音が聞こえてくる。何度かそれを繰り返していると、その違和感の原因が分かった。

近付いている……

自分達は座っているのに。亡骸との距離が近づいていたのだ。怖くなり距離を取ろうと立ち上がった時だ。仲間の一人が卒倒して倒れた。振り返ると確かに距離をとっていた筈のソレがすぐ後ろの木にぶら下がっていたのだ。

寂しい山の中で一人。自分を見つけた人に背を向けられて寂しかったから呼び寄せようとしたのか?それとも自ら近付いたのか?

山に入る時はお気をつけ下さい。
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