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【リレー小説】ルイーダの酒場 3


《ドラクエの世界でみんなで冒険しよう!》


ドラクエの世界観でオリジナル二次創作をリレー小説で書いてみませんか?
ドラクエの世界観なら、どんな物語でもOKです。
ただしドラクエの世界を楽しむためにも脱線しすぎにはご注意ください。


《ルール》
*ドラクエ好きなら、誰でも参加OK
*初めましてなどの挨拶はなし
*基本は三人称(場合によっては一人称もあり)
*前の人の文章を読んで話を繋げる
*順番は決まってないので、被った場合は先に書いた人の文章を優先する。またはうまいこと繋げる。


【登場人物】
ムト(盗賊→勇者)
パーム(マジシャン→魔法戦士)
レミファ(遊び人→賢者)
イワハシ(商人→武闘家)
カズマ(忍者)

ヤス(魔物系YouTuber)
ヒロ(魔物系YouTuber)
サチ(ヤスの妻、ヒロの母)

トロル(テヘペロ)
はぐれ爆弾メタル岩(クランチ)
キメラ(つばさ)
ベビーパンサー(はやて)

カネミツ(ダーマ神殿の大神官)
トムじいさん(ピチピチギャル)


http://otona-novel.jp/viewstory/index/37171/?guid=ON

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「あわっ、あわわっ……!」

尻もちついてアワアワ驚くイワハシに、巨大化した龍は、アゴで背中の方を指す。

「え、背中に乗れって?」

「ギャウギャウ」

戸惑いながらも、とりあえず背中に乗ってみた。

すると――龍はフワリと宙に浮かび、城の天井を遠慮なく突き破った!

「のうわぁーーっ!」

かなり太いイワハシを軽々と乗せ、一気に大空を舞う龍。

その光景はまるで、『まんが・日本●ばなし』のオープニングのようだ。これで、イワハシがでんでん太鼓を持てば、完璧だ。

「すごいっ! ちっちゃかった龍が、ちょっと授乳しただけであんな巨大化するなんてっ……!」

ヒロは、お漏らししたヤスの代わりに、カメラを回していた。ぐんぐん上がる閲覧数と登録者数は、とどまることを知らない。

「よしっ、このままデスピサロに向かって急降下だ!」

「グワァーッ!」

イワハシと龍の間には、すでに信頼関係が生まれており、あうんの呼吸で連携技を繰り出そうとする!

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イワハシと龍の攻撃!

「くらえぇっ、ドラゴン爆撃っ!!」

ズガァーーンッ!!

イワハシのせいけん突きと龍の頭突きが一つとなり、デスピサロの脳天にぶち当たる!

「ぐおぉーーっ!!」

デスピサロに、999の大ダメージをあたえた!

「いっ……てててっ……」

体当たりに近い攻撃をした弾みで、地に投げ出されてしまったイワハシは、全身を強く打ってしまった。が、脂肪でボヨンボヨンと跳ねたため、ダメージはたった10で済んだ。

龍はというと……

「……ピゥピゥ」

一気に力を使ったせいか、また元の小さな龍に戻っていた。イワハシに、嬉しそうにスリスリとすり寄る。

「すげぇっ、すげぇよイワハシさん! ただの格闘デブかと思ってたのに、めっちゃ強いじゃないすか!」

「ヒロ、失礼なこと言ってる場合じゃねぇぞ! デスピサロはまだ生きてるんだ!」

「グゴゴッ……!」

そう、これぐらいで倒せるデスピサロではないのだ!

「よーしっ、みんなで総攻撃すっぞ!」

「おーっ!」

やっと目の眩みが治ったパームとカズマも参戦出来るようになり、全員でデスピサロに立ち向かう!

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と、思ったけど……

「あらっ? そういえば、はやては?」

サチの一言で、全員、はやてがいないことにはっと気づく。

キョロキョロと探していると、遠くから駆けてくる音が。

「あれは……はやてっ!」

はやてがどこからか戻ってきた……が、

はやては背中に、クランチを乗せて来た!

実は、イワハシと龍が、日本●ばなしってる間に、すでに目の眩みが治っていたはやては、馬車で一匹だけお留守番していたクランチを連れてきたのだ!

これでパーム達の攻撃力が倍倍倍増した!

勝利のサヨナラホームランを確信したパーム達は、一斉にデスピサロに総攻撃をしかける!

34 と、パームたちの間を縫って、 はやてから飛び降りたクランチは、サチの持っていたハバネロ塊をガブっとひと飲み。

「えっ、クランチ、大丈夫なのかっ!?」

総攻撃の構えを見せていたパームたちは、驚いた。

「めっちゃ、うまい」と、笑顔を見せて、転がっていくクランチ。
みるみるうちにクランチの体は、溶岩のように赤く染まっていく。

そして、ドラゴン爆撃によって膝をついたデスピサロの腹部の顔、その口の中に、躊躇なく飛び込んだ!
35 「ぐっ。貴様ら、無事にこの城から出られるとは思うなよ」

デスピサロは、ゆっくりと立ち上がった。

その腹の口内では、真っ赤なクランチがあめ玉のようにゴロゴロと転がっている。

「え? あの口に味覚はないのか?」

パームの発言に、デスピサロは怪訝な顔をする。

「なにを言ってるんだ?」

と、次第に自らの異変に気付きだした。

「?」

「ぐえっ」

「熱っぢい! が、が、辛辛辛ーっ!」

のたうちまわり、脂汗を垂れ流しだしたデスピサロは、パームたちをにらみつけて唸った。

「き、貴様ら、俺のチャームポイント(第二の顔)にいったい何をしたー!?」

バカばっかりとは思ったが、こいつもバカだったか。
と、ヒロは思った。
36 「ぐ、ぐぐぐ……」

悶えるデスピサロが変形を始める。

「まだ変わるのか?」

敵が止まっている今が、攻撃のチャンス!
だが、攻撃すると、クランチにも当たるかもしれない。

パームたちが考えてあぐねていると、デスピサロが奇妙に叫びだした。

「な、何を? これは、俺の体だ! やめろ! やめろと言ってるだろーが!」

戸惑うパームたちだったが、急に『たたかう』コマンドが消えてしまった。

┏━コマンド━┓
┃▶️話す
┃ はにかむ
┃ 逃げる
┗━━━━━━┛

パームは『はにかむ』に心ひかれながらも、渋々『話す』を選択した。

すると、変形中のデスピサロから話しだした。

「……みなさま、聞こえますか? 私は、アリアハンの王女、アンリです」
37 「アンリ? なんかビジュアルそのまんまの名前だな」とパームがつぶやく。

「いぇ、心は河合案里です」

「やめろ! 政務活動費問題でもおこしてんのか!」

「国のゴールドを無断で使い込んだことはありますが、それ以外のことはしておりません」

「充分しとるわ!」

デスピサロの中のアンリの声は、どうやらここにいる一人一人の心に届いているようだ。室内には、パームのツッコミだけが響いていた。

「私はデスピサロの中で、魂のみ生きております。この者の動きを、私が止めている間ºにトドメを」

「なんの癖か知らんが、間の字に『º』はつけなくていい。アンリさん、どうしてこんなことに?」

その問いに、アンリは涙声で「実は、ポンポコピーのランブルピー、ピーチクパーチクカモメの屁」

「なに! デスピサロは王様が持っている魔玉を奪うため、王妃と姫を殺害した後、姫に成り済まし王妃を生きる屍として動かしてチャンスをうかがっていた。だが、夜にしか力を発揮出来ないうえ、結界が邪魔をし、王様に近寄れず、今に至るだと!」

「その通りです」

すかさずイワハシが、「今のでよくわかったな!」
38
イワハシのツッコミに、パームは得意げに胸を張る。

「どうやら魔法戦士となった俺のハンドパワーはよりハンドパワーアップされていて、このアンリ姫の、謎肉よりも謎な言語が手に取るようにわかるようだ」

「お前のハンドパワーって、マジすげぇのな」

イワハシが尊敬していると、

「ポコペンパコピン、ヒーコラヒーコラバヒンバヒン、オッポロゲーのヘモグロビン」

アンリはまた謎言語を発する。

「今のは……なんて?」

イワハシがパームに問うと、

39 「パーム様。『ヤス様&ヒロ様』のYouTubeで拝見してから、ずっとお慕いしておりました。
実際にお会いできるなんて、夢のようです。

凛々しいだけでなく、ノリの抜群のよさに安心いたしました。
あなた様なら、アリアハンをきっと救ってくださるでしょう」

「ええっ? ホントかよ、パーム。お前、めっちゃ脚色してねぇか?」

疑いの目でパームを見るイワハシだったが、姫がまた喋り出したので、それ以上は口をつぐんだ。

「圧縮サトージロー、トットトゴーアウェー、チトテンシャンプリッ」

「なんか今、俺の悪口のように聞こえたんだけど……」

ムッとしたイワハシをパームは「気のせいだ」となだめ、ハンドパワーで翻訳した。

「もう、思い残すことはございません。
私の形見を差しあげます。

さあ、お別れです。みなさま、ご武運をお祈りいたしております。

んげっ」

デスピサロ型アンリの腹の口から、クランチが吐き出された。
そしてクランチはパームの前まで転がっていきき、パカッと口を開けた。

クランチの口内には、ハバネロ漬けの星降るロイヤルチャーム(素早さ2倍&かっこよさup)が入っていた。
40 イワハシは星降るロイヤルチャームを手に取ると、何も言わずにまた、クランチの口に戻した。

クランチの素早さとかっこよさがアップ。男梅のようになった。

「クランチ、変わったなぁ」とイワハシ。

「いや、なぜ戻した」

パームが聞くと、イワハシは「クランチに取り付けられるのは口の中しかないから、とりあえず戻したんだ。それにこうすることによって、誤ってメガンテを口走れないだろうからな」

「なるほど。てか、このデスピサロにトドメを刺さなきゃアンリが浮かばれない。これでトドメを……イオナ……」

パームが呪文を唱えようとすると、カズマが立ち塞がる。

「パームさん待って、こいつ魔玉って言ってたろ? それってなんのこと?」

「わからない。こいつの中のアンリはもういないからな。持ち主の王様に聞くしかない。それは、ムト達にまかせよう」

そう言って、イオナズンを唱えた。

デスピサロは息絶えた。


その頃、ムト、レミファ、テヘペロ、よくわからないまま連れて来られた光邦は……、

「どうしたぁーっ、テヘペロ! お前、尻から煙がでてるぞ!」とムトが叫ぶ横で、光邦はメイクをなおしていた。
レスが上限に達しています。
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