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壁一枚

第44章 別れの予感



美緒「…」


無我夢中で走った
無我夢中で走って走って走って
気がつけば
自分の部屋にいた
どうやって帰ったのか全然わからない
でも一生懸命、走ったせいで
両足共
パンパンだった



美緒「…」


その日の夕方
孝志から何度も電話がかかってきた
でも美緒は
孝志からの電話に一度も出ようとはせず
送られてきたメールに対し
返信もしなかった


美緒「…先生」


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