
孤独を埋めて、満たして
第1章 孤独を埋めて、満たして
パタン、と静かにドアが閉まる音が、静まり返った部屋に響く。
「……なんだよ…!意味わかんねえよ……っ!」
一人残されたベッドの上で、俺は乱暴に髪をかきむしった。
なんなんだよ、あいつ。俺の心をめちゃくちゃにしておいて、なんでそんなに簡単に日常に戻れるんだ?
あいつの肌の温もりも、俺の頬に触れた手のひらの熱も、まだこんなにここに残っているのに。
引き留められなかった自分への苛立ちと、あいつの意図が読めないもどかしさ。胸の奥が、今まで経験したことのない質の、ドロドロとした執着で満たされていく。
明日、学校であいつに会ったら、どんな顔をすればいいのか、俺にはもう、さっぱり分からなくなっていた。
翌朝から、俺は必死であいつを避けた。
あいつの姿が視界に入るだけで、心臓が異常な音を立てて、あの日の温もりが蘇る。
これ以上関わったら、俺は二度と、あいつなしじゃ生きていけなくなる。そんなの、怖すぎる。
だから遠回りをして、廊下ですれ違っても無視した。
代わりに、今まで以上に他の女の子たちと遊び回った。派手に、乱暴に。

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