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8回目の片思い

第1章 8回目の片思い

「あのさ、おれと付き合ってほしいんだけど」

 突然、同じ会社の男性から告白された。
 驚いた私は彼を見つめ、そして……。

「えっ……あたしですか?」

 そう顔を赤らめて動揺している花怜(かれん)を見た。

「もちろん、桜井さんに言ってるんだけど」

 彼の目は私の隣にいる花怜しか見ていない。

「えっ……そんなこと急に言われても困ります……」

 花怜は困りながらも嬉しそうにしている。
 
(ああ、またか……)

 私は心の中で泣いた。
 また失恋してしまった。
 これで7回目。

 私が好きになった人は、みんな妹の花怜を好きになる。

(私も『桜井』なんだけどな……)



 

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