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華やか

第1章 縄を知る

「縄跳び?」
 ある日、突然何か思い出したように言い出す祖母に、私は耳を傾けた。

「私が若い頃は、みんな好きだったんじゃよ」
 真夏の照り付ける太陽の中、空を見上げながら懐かしそうに微笑む。

 8歳の私には、それがどういう意味かまだ分からなかった。

「やってみるか?」

「いいの?」
 えっと……どうやって……。

「ふふふ……これを両手に持って……。縄を回して飛んでみなさい」

「うん!」
 私は力いっぱい縄を回した。

 縄が地面に着くのが速すぎて、うまく飛ぶことができない。

「あれぇ……」

「ふふふ、練習すればうまくなるわよ」

 そう言われて、もう1回縄を回し試してみる。

 何度も、何度も……。

「……!! 飛べた!!」

「すごいすごい、薫華(ゆきか)は天才だねぇ」

「えへへ」
 祖母に褒められたのが嬉しかった。

 それからは、毎年祖母の家に行くたびに、前より上達した縄跳びを見せていた。

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