お題小説第2弾「キミが大好き☆」
第1章 キミが大好き☆
そんなこともなく、スルーとは、そりゃいくら穏やかなあたしだって猛然と抗議もしたくなるというものだ。
しかし…
「おねーちゃん、何回目よ、それ」
「前回は終業式の時だったわねぇ…」
「小学校の時から何度目だ…」
そう、あたし、西荻亜紀子17歳は、
今日「も」、
同級生にして小学校からの片思い相手、
高岡健斗への告白に、
失敗してしまったのであった。
☆☆☆
健斗とあたしは小学校1年生の教室で出会った。
最初は単なる同級生男子のその他1名に過ぎなかった。
でも、1年すぎて、2年すぎて…一緒に時を重ねる中で、
あたしに解けないような難しい問題を、
人前でいとも容易く解いていっちゃうような頭の良さとか、
みんなが黙っちゃうような中でも毅然と意見を言えるところとか、
リレー選手に選ばれて、一生懸命走ってクラスを1位にしたところとか、
そんな彼の姿を見て、いつしか、恋心が芽生えていった。
でも、恋だの愛だのにとんと疎かったあたしは、
この自分の心が何なのか、最初全く気づかなかった。
そして決定的なミスを犯してしまうことになる。
あたしは、健斗に女子としてではなく、
男子として接近してしまったのだ。
一緒にサッカーをやったり、
虫取りに行ったり、
プールで速さを競い合ったり、
ゲーセンの対戦ゲームで勝敗を競ったり…。
生来の色気のなさ、ガサツさに加え、
この間違った『努力』の甲斐(?)あって、
あたしは見事、射止めたのだ。
健斗の『親友』の座を…
「違うんだよなあ…」
ベッドに横たわって、あたしは溜息をつく。
電気を消した窓の外にぼんやりと街灯の光。
満開の桜も散り、新学期になっても、
あたしと健斗は変わらず『親友』だった。
近くて、遠い距離。
はあ…
溜息が、またひとつ漏れた。
「ばか…ばか健斗…」
呟いた言葉は誰に届くことなく、
あたしの寝室に立ち込める夜に消えていった。
しかし…
「おねーちゃん、何回目よ、それ」
「前回は終業式の時だったわねぇ…」
「小学校の時から何度目だ…」
そう、あたし、西荻亜紀子17歳は、
今日「も」、
同級生にして小学校からの片思い相手、
高岡健斗への告白に、
失敗してしまったのであった。
☆☆☆
健斗とあたしは小学校1年生の教室で出会った。
最初は単なる同級生男子のその他1名に過ぎなかった。
でも、1年すぎて、2年すぎて…一緒に時を重ねる中で、
あたしに解けないような難しい問題を、
人前でいとも容易く解いていっちゃうような頭の良さとか、
みんなが黙っちゃうような中でも毅然と意見を言えるところとか、
リレー選手に選ばれて、一生懸命走ってクラスを1位にしたところとか、
そんな彼の姿を見て、いつしか、恋心が芽生えていった。
でも、恋だの愛だのにとんと疎かったあたしは、
この自分の心が何なのか、最初全く気づかなかった。
そして決定的なミスを犯してしまうことになる。
あたしは、健斗に女子としてではなく、
男子として接近してしまったのだ。
一緒にサッカーをやったり、
虫取りに行ったり、
プールで速さを競い合ったり、
ゲーセンの対戦ゲームで勝敗を競ったり…。
生来の色気のなさ、ガサツさに加え、
この間違った『努力』の甲斐(?)あって、
あたしは見事、射止めたのだ。
健斗の『親友』の座を…
「違うんだよなあ…」
ベッドに横たわって、あたしは溜息をつく。
電気を消した窓の外にぼんやりと街灯の光。
満開の桜も散り、新学期になっても、
あたしと健斗は変わらず『親友』だった。
近くて、遠い距離。
はあ…
溜息が、またひとつ漏れた。
「ばか…ばか健斗…」
呟いた言葉は誰に届くことなく、
あたしの寝室に立ち込める夜に消えていった。
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