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子猫クロワサンス(最終回)

第1章 子猫クロワサンス


あれから… 10年



俺は、35歳のオッサンになり始めていた。



生きていくために仕事は続けないとだし、だらしないオッサンにはなりたくなかったから…適度な運動は続けていた。


ジョギングしていると嫌なこと忘れられるから、走るのはやめられなかった。


何度か…女性とお付き合いもした―――…が、結婚まで進まなかった。


おかしな話だが、お付き合いした女性はすべてショートボブの細目の方ばかりで、スマホの写真ホルダーを見返すと…ユナから先の方々はかなり雑な扱いだった気がする。


そりゃぁ…フラれるよな。


10年…


勤めている、大寺お菓子メーカー【株式会社、スリーカインド】も、この10年多少なりど変化があった。


9年前、社長の大久保 優三郎(おおくぼ ゆさぶろつ)が、出張先の海外で心筋梗塞を引き起こし倒れた。


急なことで社内は動揺した。


が、社長の叔父が本家から駆けつけ動揺を解消し会社をうまくまとめ傾くことはなかった。


ありがたいことに、社長の手術も上手くいき、展開していた事業も企画も止まることなく進み、会社は起動に乗った。


ここ5年で更に業績はうなぎ登りで、出す商品すべてヒットした。

直近で言うと、昨年発売された“スニーカーチョコ”は海外のセレブがエックスで呟き、そこから一気に広まり生産が追い付かずてんやわんやしたのを覚えている。





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