子猫クロワサンス(最終回)
第2章 猫クロワサンス
子供の焦りは、見事に周りを見ることができず…不幸の全てを自分が背負っている…的な感覚になり…
僕は……自分の中の女性的な部分を隠して怯えて…生活していた。
本当…子供だった……いや、本当に子供だったから…何にも言えないけど…、お付き合いしていた啓二さんのことを考えてあげられなかった自分の愚かさに今でも吐き気がする。
そして、やっと生活リズムが整いかけた1年後…
パパが出張先の海外で倒れた。
慌ててママと僕、一才になったばかりの妹が出張先のイギリスに向かった。
付き添いの秘書さんの対応が良くてパパはスムーズに現地で手術をする事が出来た。
手術は無事成功したが、様態が安定するまでパパは帰国が出来ないらしく…付き添いのママと妹を残し僕は先に日本に帰国した。
さすがに会社は僕が動かすことなど出来ないので、パパと重役の案で京都の本家に手伝ってもらうことにした…
そして、本家から来たいとこの叔父様が会社を上手くまとめてくれた。
その時から…僕は跡取りとして叔父様の元で経営を学ぶことになり…ますます…将来への不安と重圧に無邪気さも口数も減っていった。
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