陽が沈む湊、陽が昇る湊。
第9章 9日振りの期待
凱と会ってから翌週の木曜。
オレたち二人は夜勤明けでボロボロになっていた。
一緒に風呂に入って、泥のように眠りについた。
夕方目が覚める。
隣で静かに眠る日陽。
久しぶりにゆっくりその寝顔を見た気がする。
もう少し見ていたい。
長いまつ毛が綺麗なカーブを描いている。
柔らかい髪を優しく撫でる。
オレの手をとり、頬に寄せる。まだ目を閉じたまま日陽がいう。
「湊がいる」
「ああ、ここにいる」
日陽を包み込むように抱きしめて、目を閉じた。
再び目覚めたときは部屋が暗くなっていた。
「日陽、もう20時だ」
「あぁ、寝過ぎた〜」
オレは立ち上がり、部屋の明かりをつけた。
むっくりと日陽も体を起こした。
彼女はテレビを付けてまた布団に横になった。
「起きないのか、オレ腹減ったよ」
「ん〜、なんか冷蔵庫にあったかなぁ」
「オレ、なんか買ってくるよ」
「どうしようかな」
日陽は思考放棄状態だな。
オレは肉でもラーメンでも食べられるぞ。
日陽は腹減ってないのか?
「オレは焼肉食べたいな」
「お肉いいね。私、牛タン食べたいかも」
よし。肉を食べたら、デザートに日陽を食べよう。
そんなアホみたいなことを考えながら車を走らせていた。
肉の脂が体中に染み渡る。
オレは肉とメシを頬張って食べていた。
「湊、美味しそうに食べるよね」
「実際、うまい」
「そういえば先週、凱と会ってたんだな。オレも休みに会ったんだ」
「そうそう、凱から連絡があって、彼女を探して欲しいって頼まれたの」
「誰の?」
「凱に決まってるでしょ」
「マジか」
「看護師で良い人いないかって、凱も真剣に将来について考えてるみたい」
「そうなのか」
「しっかりタイプも言ってきたの。家庭的で子どもが小さいウチは専業主婦でもいいって」
「へぇ、オレと会ったときはひと言もそんなこと言わなかったぜ」
「男兄弟だと恥ずかしいんじゃない」
「なるほど」
オレは納得した。
その流れで子どもの数の話題になったんだな。
凱のヤツ、オレにはなにも言わないんだな。
……頼りないからか。
目の前の少し焦げた肉をメシとともに頬張った。
オレたち二人は夜勤明けでボロボロになっていた。
一緒に風呂に入って、泥のように眠りについた。
夕方目が覚める。
隣で静かに眠る日陽。
久しぶりにゆっくりその寝顔を見た気がする。
もう少し見ていたい。
長いまつ毛が綺麗なカーブを描いている。
柔らかい髪を優しく撫でる。
オレの手をとり、頬に寄せる。まだ目を閉じたまま日陽がいう。
「湊がいる」
「ああ、ここにいる」
日陽を包み込むように抱きしめて、目を閉じた。
再び目覚めたときは部屋が暗くなっていた。
「日陽、もう20時だ」
「あぁ、寝過ぎた〜」
オレは立ち上がり、部屋の明かりをつけた。
むっくりと日陽も体を起こした。
彼女はテレビを付けてまた布団に横になった。
「起きないのか、オレ腹減ったよ」
「ん〜、なんか冷蔵庫にあったかなぁ」
「オレ、なんか買ってくるよ」
「どうしようかな」
日陽は思考放棄状態だな。
オレは肉でもラーメンでも食べられるぞ。
日陽は腹減ってないのか?
「オレは焼肉食べたいな」
「お肉いいね。私、牛タン食べたいかも」
よし。肉を食べたら、デザートに日陽を食べよう。
そんなアホみたいなことを考えながら車を走らせていた。
肉の脂が体中に染み渡る。
オレは肉とメシを頬張って食べていた。
「湊、美味しそうに食べるよね」
「実際、うまい」
「そういえば先週、凱と会ってたんだな。オレも休みに会ったんだ」
「そうそう、凱から連絡があって、彼女を探して欲しいって頼まれたの」
「誰の?」
「凱に決まってるでしょ」
「マジか」
「看護師で良い人いないかって、凱も真剣に将来について考えてるみたい」
「そうなのか」
「しっかりタイプも言ってきたの。家庭的で子どもが小さいウチは専業主婦でもいいって」
「へぇ、オレと会ったときはひと言もそんなこと言わなかったぜ」
「男兄弟だと恥ずかしいんじゃない」
「なるほど」
オレは納得した。
その流れで子どもの数の話題になったんだな。
凱のヤツ、オレにはなにも言わないんだな。
……頼りないからか。
目の前の少し焦げた肉をメシとともに頬張った。
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