陽が沈む湊、陽が昇る湊。
第9章 9日振りの期待
湊の家。
渋る日陽と一緒に風呂に入り、オレはやる気満々だった。
日陽はテレビを見ながらゴロゴロしている。
オレはさっきから彼女に、ちゃちゃを入れている。
でも、日陽は乗ってきてくれない。寂しい。
「なぁ、日陽……」
「ん〜」
「明日休みだしさ」
「ん〜」
「仲良くしよう」
「仲良くしてるよ」
「そうじゃなくて、もっと仲良くしよう」
「もっと?」
日陽は起き上がると、膝枕をしてくれた。
「湊、甘えん坊ね。よしよし」
「分かってるんだろ」
「ん〜」
「ダメなのか?」
「だって、来ちゃったから」
「なにが」
「アレ」
オレは一瞬考えた。
アレ、……アレ。
ああ。
そして、理解した。
なんで、今なんだよ。
今夜を逃したら、次はいつになるんだ。
「……はぁ」
あからさまにため息を吐いていた。
急に日陽が立ち上がって、頭が床に落ちた。
「イテッ」
打った頭をさすりながら体を起こす。彼女は階段を駆け降りていった。
怒らせたのか?
ちょっと反省した。
自分のことしか考えてなかった。
すぐに階段を降りて日陽の後を追っていった。
暗い部屋の隅で日陽はしゃがみ込んでいた。
「……日陽」
オレは明かりをつけて、彼女の隣に座った。
「ほっといて」
「ごめん。オレが悪かった」
「……」
「なぁ、上でゴロゴロしよう」
「……」
「ひま」
この呼び方はオレが子どもの頃に呼んでいた。彼女の愛称。
ずずっと鼻を啜る音。……泣いてるのか?
頭を撫でる。
「ひま、ごめん」
「バカ、湊」
日陽は涙に濡れた顔でオレの胸に顔を埋めてきた。
渋る日陽と一緒に風呂に入り、オレはやる気満々だった。
日陽はテレビを見ながらゴロゴロしている。
オレはさっきから彼女に、ちゃちゃを入れている。
でも、日陽は乗ってきてくれない。寂しい。
「なぁ、日陽……」
「ん〜」
「明日休みだしさ」
「ん〜」
「仲良くしよう」
「仲良くしてるよ」
「そうじゃなくて、もっと仲良くしよう」
「もっと?」
日陽は起き上がると、膝枕をしてくれた。
「湊、甘えん坊ね。よしよし」
「分かってるんだろ」
「ん〜」
「ダメなのか?」
「だって、来ちゃったから」
「なにが」
「アレ」
オレは一瞬考えた。
アレ、……アレ。
ああ。
そして、理解した。
なんで、今なんだよ。
今夜を逃したら、次はいつになるんだ。
「……はぁ」
あからさまにため息を吐いていた。
急に日陽が立ち上がって、頭が床に落ちた。
「イテッ」
打った頭をさすりながら体を起こす。彼女は階段を駆け降りていった。
怒らせたのか?
ちょっと反省した。
自分のことしか考えてなかった。
すぐに階段を降りて日陽の後を追っていった。
暗い部屋の隅で日陽はしゃがみ込んでいた。
「……日陽」
オレは明かりをつけて、彼女の隣に座った。
「ほっといて」
「ごめん。オレが悪かった」
「……」
「なぁ、上でゴロゴロしよう」
「……」
「ひま」
この呼び方はオレが子どもの頃に呼んでいた。彼女の愛称。
ずずっと鼻を啜る音。……泣いてるのか?
頭を撫でる。
「ひま、ごめん」
「バカ、湊」
日陽は涙に濡れた顔でオレの胸に顔を埋めてきた。
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