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お題小説第6弾『泡姫の純愛』

第1章 泡姫の純愛

 4
 
 そして、もう一つの憂鬱…
 それは、お金――

 120分、8万円…
 それは、28歳サラリーマンには決して安い金額ではなく、いや、大金である。

 初めは、先輩の驕り…
 二度目からは、もちろん自腹。

 少しは、僅かながらの預貯金があった…
 給料と、それを切り崩しながら、なんとか遣り繰りをして通っていた。

 そして、それも限界を迎え…
 月に一、二回が…
 二ヶ月に一回となり…
 だけど…
 二ヶ月に一回は、心が悲鳴を上げてしまうのだ。

 もう心が、昏倒してしまっていた…
 支え、生き甲斐になってしまっていた…
 嫉妬心というジレンマが、心を蝕み始めてきていた。

 元々、ギャンブルはやらない…

 だが、街を歩けば…
 スマホを開けば…
『お金すぐ貸します』
 危険な誘惑が、オレの心を襲い、侵し、蝕んでくる――

 今、オレは…
 
 ギリギリの一線の崖の淵にいる…

 どちらに転んでも…

 結果は、憂鬱なだけかもしれない――

        完


 泡姫の
 ミントの純愛
 憂鬱の淵と
 紙一重なる


 

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