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箱入り娘、異世界へ行く。

第1章 レオとの出会い

「俺はレオだ。お前は?」

「えっ……髙梨……ひよりですっ……」

「タカナシヒヨリか、変わった名前だな」

「ひよりって呼んでください」

「わかった、ひより」

「……」


 このおじさん……名前がレオってことは、やっぱり外国人なのかな? でもすごく日本語上手だよね。


「ひよりはどこの国から来たんだ? 黒い髪なんて、初めて見た」

「日本です」

「ニホン? 聞いたことない名前だな」

「レオさんは?」

「ああ、俺は流れ者でな。地方を渡り歩いているんだ。今はミゼルの町に滞在してる」

「ミゼルの町……?」


 レオが道の先を指差す。その方向に顔を向けると、赤い屋根の家が建ち並んでいるのが見えた。


「わあっ……」


 日本の木造の家とは違う、石造りの家が見えた。確か地理の教科書で似たような風景を見たことがある。


「町長に頼まれてな、魔物討伐をしてる」

「魔物って、さっきの……?」

「ああ、レギウスもそうだが、この辺りは行商人を襲う魔物も多くてな、護衛をよく頼まれるんだ。さっきは行商人を隣町に送り届けたあと、たまたま森に立ち寄ったんだ」



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