春のほどけ…戻れない距離
第2章 「卯月」―揺れと否定
4
「本当に、昨日の二人は可愛いかったねぇ…」
「あ…う、うん…そうね……」
「なんか弥生、元気ない?」
「え…そ、そんなこと……」
そんなことないとは、言えなかった…
「やっぱりさぁ、こんな午前中じゃイヤかなぁ?」
「ううん……」
「でもさぁ、子供達が学校に行ってる時間しかさぁ…」
「…………」
「そう簡単に、夜には出掛けられないしぃ…」
「…………」
「それに少しでもね、弥生といたいからね…」
「わ、わたしも…めいと…少しでも一緒に…」
「え、ホント、うれしいっ」
めいが、胸元に顔を埋めてくる…
「んん、や、やよいぃ……」
「ね、ねぇ…で、でもね、めい……」
そして、わたしはめいの耳たぶを撫でる…
「んん……」
わたしの指に、めいは小さく震え、濡れた目を向けてくる…
「でも…あ、あのさ…こ、この、ベッドでってのもさぁ……
な、なんとなくさぁ……」
「え?」
「あ、いや、ほら、このベッドはさぁ……」
さすがに、昨日の…
本当の、話しは言えない。
「え、あ、それ?」
「あ、うん、ほら、なんか、少し気になっちゃってさぁ……
夫婦のベッドなわけだしさぁ………」
「あぁ、それね?」
「え?」
わたしは、そのめいの、軽い返しに、戸惑いを感じる…
「えぇ、でも、そんな、気にすることないわよぉ…」
そして、この明るさに…
「で、でもさぁ…」
「ううん、平気よ、だって、旦那は…隣の部屋で寝てるんだからさぁ……」
「えっ?」
それって……
「ほら、わたし、産んだら、痛くなっちゃってって言ったわよねぇ」
「う、うん…」
「その頃からかなぁ、なんか、少し、ぎくしゃくしちゃってね…
ま、いわゆる、寝室別居って感じなの…」
めいは、明るく、あっけらかんと言ってきた。
「え………べ、別……なの………」
「うん、そう、別々……
もう、一年以上になるかなぁ……」
「……ぁ……そう……なんだ………」
「うん、だからそんなこと気にしないでいいのよ…」
「さすがに、わたしだってさぁ…
一緒に、寝てたらさぁ…………………」
わたしには…
そこの先の声は、聞こえなかった。
ただ、怖かった……
そして…
思わず、部屋を見回してしまう―――
「本当に、昨日の二人は可愛いかったねぇ…」
「あ…う、うん…そうね……」
「なんか弥生、元気ない?」
「え…そ、そんなこと……」
そんなことないとは、言えなかった…
「やっぱりさぁ、こんな午前中じゃイヤかなぁ?」
「ううん……」
「でもさぁ、子供達が学校に行ってる時間しかさぁ…」
「…………」
「そう簡単に、夜には出掛けられないしぃ…」
「…………」
「それに少しでもね、弥生といたいからね…」
「わ、わたしも…めいと…少しでも一緒に…」
「え、ホント、うれしいっ」
めいが、胸元に顔を埋めてくる…
「んん、や、やよいぃ……」
「ね、ねぇ…で、でもね、めい……」
そして、わたしはめいの耳たぶを撫でる…
「んん……」
わたしの指に、めいは小さく震え、濡れた目を向けてくる…
「でも…あ、あのさ…こ、この、ベッドでってのもさぁ……
な、なんとなくさぁ……」
「え?」
「あ、いや、ほら、このベッドはさぁ……」
さすがに、昨日の…
本当の、話しは言えない。
「え、あ、それ?」
「あ、うん、ほら、なんか、少し気になっちゃってさぁ……
夫婦のベッドなわけだしさぁ………」
「あぁ、それね?」
「え?」
わたしは、そのめいの、軽い返しに、戸惑いを感じる…
「えぇ、でも、そんな、気にすることないわよぉ…」
そして、この明るさに…
「で、でもさぁ…」
「ううん、平気よ、だって、旦那は…隣の部屋で寝てるんだからさぁ……」
「えっ?」
それって……
「ほら、わたし、産んだら、痛くなっちゃってって言ったわよねぇ」
「う、うん…」
「その頃からかなぁ、なんか、少し、ぎくしゃくしちゃってね…
ま、いわゆる、寝室別居って感じなの…」
めいは、明るく、あっけらかんと言ってきた。
「え………べ、別……なの………」
「うん、そう、別々……
もう、一年以上になるかなぁ……」
「……ぁ……そう……なんだ………」
「うん、だからそんなこと気にしないでいいのよ…」
「さすがに、わたしだってさぁ…
一緒に、寝てたらさぁ…………………」
わたしには…
そこの先の声は、聞こえなかった。
ただ、怖かった……
そして…
思わず、部屋を見回してしまう―――
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える