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sunny spot

第1章 #001

『ぁっ』

俺が達したのとほぼ同時にあきの声が聞こえる。
自慰に集中し過ぎてあきが達するまでの音を聴き逃した。

ペタっとひんやりする壁に耳を当てる。

『イケた?』

「っ?!」

あきに向けて言った言葉じゃなかった。
明らかに壁に向かって放った言葉であることは声の大きさで明らかだった。

咄嗟に壁から耳を離して呆然としてしまう。

聞こえていることが分かって聞かせてくれたのか…?
いや、そもそも聞かせてくれたってなんだ。
そんなこと言ったら毎日のように聞かせてもらっている。
いやだから。

脳内で俺と俺が堂々巡りをしている。

思考を振り払うように頭を振り、自慰の後片付けをし始める。
一通り片付けが終わると疲労が押し寄せパタリと布団に寝転んだ。

いい休日だなぁ、と思ったところで瞼が完全に閉じた。

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