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sunny spot

第1章 #001

沈黙を破ったのはたいようだった。

「もしかして、聞こえてました?」

数分前の気まづそうな表情とはうってかわり、妖艶な笑みを浮かべていた。
その笑みに飲み込まれそうになったが、グッと堪える。

「あー…まぁ、壁薄いですからね…ハハ…」

興奮を誤魔化すかのような渇いた笑いだった。

「あ、あと、そういうのは受け取らない主義なので大丈夫ですよ」

この変な空気を切り抜けたくて早口で断りを入れた。

「それじゃ」

たいようのぽかんとした顔を最後にドアを閉めた。
閉まる直前にたいようが何か言いかけていたが無視した。

急いで布団に飛び込み、羞恥で顔に熱が帯びる。

ほぼ初対面の人に恥ずかしい姿を見せてしまった。
というよりも興奮していたことがドタイプの男にバレてしまった。

「…一旦、抜くか」

もはや脱げかかっていたズボンをおろし、それを握ると『あっ』という声が隣から聞こえた。

俺は音を立てないようにまた壁に耳を当てた。

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