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sunny spot

第2章 #002

忙しすぎてスマホを確認する時間がなかなか取れず結局20時を過ぎてしまった。

やっと落ち着いてスマホを確認できたのは電車の中だった。

【返信はいつでも大丈夫ですからね】

4時間前に新しくメッセージが届いていた。
仕事とはいえ、明日の予定を立てるのに返信を待たせるのは申し訳なくなった。

【返信が遅れて申し訳ない。時間は俺も19時以降だと助かる。場所は最寄りであれば】

そう送ってから家に着くまで返信はなかった。
ずっと連絡を無視していた俺が何かを言える立場にはないことは承知しているが…。

だいぶ飲んでしまった。

空き缶が何缶あるのか半開きの目で見るが焦点が合わずボヤけてしまう。

「すこし優しくされたからってなんだ…かっこいいからって…イケメンだからって……」

ごにょごにょと独り言を呟く。
壁が薄くたって聞こえないような小鳥のような声量で。

眠気が増してきた頃に、微かに喘ぎ声が聞こえた。

「……………ん?」

ゆっくりと立ち上がって少しずつ壁に近付く。

『……ぁ…っ……』

聞こえていると認識した時、眠気が吹っ飛んだ。
バタバタとパンツを脱ぎ、音を立てないように耳を壁に当てた。

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