
アシスタントで来ただけなのに…!
第2章 ルイ先生との共同生活
先生の部屋の中に入ると肩の力が抜けた。
この部屋は生活感が多少あるからか、安心感がある。
それに先生が参考にしているであろう本と、自身が手掛けた漫画が並んでいる本棚や部屋の奥にあるペン立てやインク、原稿用紙を見ると胸が踊る。
やはり私はルイ先生を尊敬している。
いつかはこの光景も見慣れてしまうんだろうなと思うが、それも悪くない。
まぁ、アシスタントとして頼まれた仕事は少々抵抗感があるが。
「僕はこれまでの事を整理する。君は先程撮ったスマホの写真を確認してくれ」
「分かりました」
沢山書いたであろうメモ帳を確認してる先生の後ろで、私は手元にあるスマホでカメラロールを開いた。
先程撮った数枚の写真を最初から一枚一枚確認をするが、妙なことにどれも綺麗に写っていない。
手ぶれしたように写っていてどれも確認ができない。
手が震えていたのだろうか。私は先生に写真を見せようとしたが、先生が撮った暖炉の写真で声を上げた。
「っきゃあ!先生これっ!」
声を上げた私に即座に振り返った先生はスマホを覗き込んだ。
「これは…」
そこには焼け焦げた女の顔が写っていた。
暖炉から覗き込んでいる女の顔が。
私はガタガタと震える肩を抱きしめながら、スマホを先生に渡してそっと背後に隠れて手で目を覆った。
がっつり撮れてしまった。心霊写真を。
自ら先生の背後に隠れたがチラッと視線を向けると、先生の横から写真が見えてしまう。
写真越しなのに私を睨みつけているように見えて震えが止まらない。
先生はどんな顔をしているのだろうと思い、助けを求めるかのように覗き込んだが無表情だ。
今目の前に心霊写真があるのに、しかもさっき撮ったばかりの写真なのにどうして怖がる素振りもなく無表情で見れるんだ。

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