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幻想遊園地

第8章 第8話:恋物語

「次のアトラクションはこちらです」

案内されたのは、ちょっと昔のアメリカホームドラマでみたような、シンプルな小ぶりの家だった。二階建てなのかもしれない。入口の上、屋根の下あたりに小さな窓がある。

入口の白木の扉を開くと、中はミニシアターのようになっていた。正面に黒い高めのテーブルが据えられた舞台、その前に長椅子が半円状に何重かに並べられている。全部に人が座ったら50人くらいは入るかもしれない。

ただ、いつものように、このアトラクションもボクとツクミの貸し切りだった。

「シアター?」
ツクミの顔を見上げて尋ねると、彼女は一番見やすそうな席にボクを座らせ、自分もその横に腰を下ろした。

「はい、こちらは人形劇を上演するミニシアターとなっております」

ちょうど、これから次の演目が始まりますよ・・・

そのツクミの言葉が言い終わるか終わらないかの内に、ブブーというブザーの音が響き、シアター内が暗くなっていく。正面の舞台にスポットライトがあたり、どこからともなく、背景となるどこかの街角の絵がにゅっと現れた。

どうやら、始まったみたいだった。

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