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幻想遊園地

第7章 第7話:宇宙戦争

☆☆☆
カラン、カラン・・・

俺はグラスを揺らし、中の氷を鳴らす。
同僚が、そんな俺に話の続きを期待する熱い視線を送ってきていた。

「ま、それからな、俺はシルバーロックを脱出したってわけよ。
 帰りは罠も作動しねえし、楽勝だったわ」
「シルバーロックそのものが崩壊したりはしなかったのか?」
「それもありがちだよな。
 自らの命が潰えたら自動爆破装置が働くとか・・・奴らの考えそうなこった。」

だが、現実はそうではなかった。
どうやらそこまで連中も『SFかぶれ』ではなかったらしい。

「そういやなんで、そのブライアとやらの正体、俺達に知らされてねーんだ?」
「ああ、そりゃそうだ。公表しなかった」
「なんで!?そんなビッグニュース!発表すれば大センセーショナルだろうに!」
「・・・ん?まあな、色々理由があってな」

実際、俺も報告しなかったし、
薄々感づいていた軍の上層部の一部も公表する必要性を感じてなかった。
いや、むしろ公表しないほうがいいって考えていたフシがある。

歯牙ねー雇われ軍人の俺ひとりが騒ぐのもおかしな話だろう?
あくまでも、『帝国』は正体不明の異星人・・・その方が何かと都合が良かったんだ。

「しっかし、お前も無茶苦茶だよな・・・なんだ・・・身体ん中に『超対称うんたら爆弾』なんて埋め込んで任務に臨むなんて・・・」
俺はくいっとグラスを呷ると、笑った。
「おめえは、その『超対称うんたら爆弾』ってやつ、聞き覚えあるか?」
「いや」
「当たり前だ。そんなもんねえんだから」
あっけらかんと言った俺の前で、同僚はアホみたいに口をぽかんとさせた。

「ほら、さ、時間稼げりゃなんでもよかったわけよ。
 それに連中、その手の名前好きそうじゃねえ?
 小難しい言葉で敵を撹乱するなんて、古典的な手だろ?」
同僚は震える指で俺の腹を指さした。
「じゃ・・・じゃあ、X線で皇帝が検知したってのは・・・?」
「ただのペースメーカーさ」
「呆れた奴だぜ、お前は!」
言いながら、同僚は俺のと自分のグラスに追加の酒を注ぐ。
「俺のおごりだ!
 大した奴だ、お前はよ!」
「まあ・・・これでも、一流エージェント・・・なんでね」

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