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2人きりの夜は

第3章 3

「ただいまー」

帰ってきたみたいで、本を閉じて夕飯の支度をする。
お風呂から出てきて、ご飯を食べる。 

「あお、本読んでるの?」

「ん?」

「ソファの上」

「あぁ、うん。今日借りてきたの。りくとさん図書委員なんだね、びっくりした」

「知らなかったか。あおが来たなら俺に言うと思うのに何で言わなかったんだろ」

「少し喋っただけよ。それくらいでそんな報告みたいなことしないでしょ」

「まぁそっか」

ご飯を食べ終わって、お風呂を済ませて部屋に行き本を読む。1時間ほど読んでると

「入るよー」

お兄ちゃんが部屋に入ってきた。

「まだ読んでたの?」

「うん、面白くてさ。こないだのドラマの」

「あぁーあれか。本あったんだ」

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