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2人きりの夜は

第1章 始まり

5限目までの授業が終わって帰る支度をする。

「りっちゃん今日も部活頑張ってね!」

「ありがと〜!また明日ね!」

「うん!ばいばい」

りっちゃんとばいばいして下駄箱まで行く。


「あおちゃん今日はもう帰るの?」

下駄箱に着くと、同じクラスの男の子に声をかけられた。

「うん。えっと、爽太くんは部活だよね」

「そう、今日もしっかりしごかれてきます」

「何その言い方〜でも頑張ってね!」

「おう!あと明日さ数学のノート見せてくれない?今日わからないところあって」

「あおー、あおいるかー?」 

2人で話していると、急に廊下の方から名前を叫ばれて下駄箱から廊下に顔を出すと、

「あ、いたいた今日の夕飯。」

「ちょっと大きな声で呼ばないでよ」

「わりいわりい、この方が早く見つかると思って」

「で、決まったの?」

「麻婆豆腐」

「りょーかい」

「あれ、隣彼氏?」

爽太くんも声の正体が気になったみたいで、私の真隣にいた。

「ちがっ…」

変なこと言わないでよ、爽太くん困っちゃうじゃん。

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