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2人きりの夜は

第1章 始まり

「あお、今日夕飯なに?」

「んーお好み焼きか麻婆豆腐どっちがいい」

「うわ、めっちゃ迷う」

「私が学校出るまでに決めてくれればいいよ」

「わかった」

夕飯を聞いてきたのは、月の半分は両親が夜勤で家にいなくて、私が夕飯を作ることになってるから。

料理するのは好きだし、お兄ちゃんも美味しいって食べてくれるから全然苦じゃない。

「こうきおはよー!あおちゃんもおはよう、今日も可愛いね」

後ろから大きな声で声をかけられて、振り向くとお兄ちゃんの友達のりくとさんと合流する。

「おはよ、朝から元気だな。あと、俺いるのに妹に可愛いとかキモいこと言うな」

「りくとさんおはようございます、いつも褒めてくれてありがとうございます!」

「あおちゃんがいいなら、いいだろ。ちぇっ」

お兄ちゃんに酷いこと言われて不満そうな顔をしてる。

こんな感じでも幼い時から仲良くて、毎朝こうやって3人で歩いて学校に行く。

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