
クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜
第14章 ムーンブレイドVSゾーナタ
その頃、ブルガリア上空を猛スピードで滑空している一機のフリューゲル
いや通常のフリューゲルの機体は上半身がモビルスーツ、下半身が航空機の形状をしているがこの機体は上下に長い大型の航空機のように見える
逆に機体の下部にはモビルスーツの脚らしき2本のブースターが火を吹いている
大気圏型Gフューリー
大型のフリューゲル“チャーム”の下部に小型のモビルスーツ“フューリー”が埋設された実験機
ブルガリアの山あいの町カザンラク、の兵器工場アーセナルから飛び出したGフューリーは一路トルコへ向かう
先行して飛び立ったカタストロフマシーン“ストーム”を追いかけて
Gフューリーのコックピットは3人の手足が絡み合いぐちゃぐちゃに折り重なっていた
「ちょっと!触んないでよラーズ!」
操縦桿のグリップを握るラーズの肘にはどうしても女性兵ターヤの胸に当たってしまうのだ
「仕方ねェだろッッ!狭いんだから!」
反論するラーズの頭にはローズの小さなお尻が乗っかかり首が折れそうなぐらい変な方向に曲がっている
「ラーズ!やだよぉこの体勢!!」
「ぐぉぉぉッッ!?オレも限界なんだよぉぉッッ!?」
ターヤは深い溜息をつくしかなかった
どうしてこんなことに?
ターヤはやれやれと言わんばかりにこのような状況になってしまった事を後悔し始めていた
こんなことをしている間にもストームは戦場へ飛び込もうとするだろう
それにあのストームには相棒でもあるエアジェイ(アトキンス)が乗り込んでしまっている
何とかして彼を救出しないと、
ターヤ、改め連邦軍北欧支局の潜入スパイ“トラビス”は抱える問題か次第に深刻化していると婚していた
もともとトラビスは月の総合商社アナハイム・エレクトロニクス社の産業スパイであった
彼女は連邦軍の主産業や旧ジオニック社、旧ツィマッド社などから極秘機密情報を売りさばいていた
ときには単独で、ときにはチームで
彼女は宇宙の闇の仕事をおこなっていたのだ
あるとき古い情報データのなかから宇宙世紀創生時期の機密情報を入手した
それが〈エターナル計画〉であった

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