
クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜
第13章 カンドゥラ沖の戦い
「な、何なのよッ!?」
兵士であるマリナがうろたえている
ムリもない
戦場では嫌というほどの死体を見てきたものの、ミイラ化した遺体というのは異様なものだ
ジェフリーも眉間にシワを寄せながらカプセルを凝視する
「小さいな?子供のようにも見えるが……」
ふと脳裏にキアラの面影がよぎる
「アイツと同じくらいの歳の頃か……」
「いったいこの機体は何なのよ、薄気味悪いったら!」
3つのカプセルのうち密閉されていた2つはどちらも干からびたミイラの子供が横たわっていた
ジェフリーはメディカルルームのデスクにある艦内用の受話器を取った
すぐにキアラの声が聴こえる
「なに? 忙しいンですケドッ??」
「そう言うな、メディカルルームに到着したんだが、カプセル内の人間はそちらに行けそうも無いぜッ?」
「どういう事? 私の代わりが眠っているんじゃないの? 叩き起こしてよッ!」
「叩き起こそうとすると崩れ落ちてくるな、とにかく代わりってのは期待しないほうがいい」
「始めから期待なんかしてないってーの!
あぁ、そうそう!オーロラからジェフリーにファイルが転送してきたわよ?
そこに眠れる姫の起こし方が書いてあるんじゃない? 目覚めのキッスとかさ!」
ジェフリーは目の前の痛々しく口を開いたままのミイラを見てゲンナリと気落ちするしかなかった
メディカルルームのディスプレイにアイコンが点滅し、ファイルが着信していることを告げていた
厳重に認証キーを求められ、ジェフリーは自分のコードナンバーを打ち込んでみる
ようやくファイルは開いたものの、その先のフォルダは厳重にロックされていた
所属コードをつい打ち慣れたアフターシン部隊のものを打ちそうになり慌ててサッドウィングス部隊のコードに切り替える
開封されたフォルダには10桁の番号だけが並んでいた
「???」
何のことだかわからないジェフリーは戸惑ってしまう
そのとき部屋の中を調べていたマリナが奥の部屋へ乗り込もうとしていたがドアがロックされている様子で苛立っていた
「こっちはダメね、ロックされてるわ!
パスワードが要るみたい……」
「パスワード? ちょっと待て?
俺が読み上げるから文字と数字を入力してみてくれないか?」
奥の扉には何があるのだろう

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