
🐝極甘ハニー🍯
第3章 王子と落とし穴の裏側
西条が無事に日本を脱出した数日後――――…
「はい――――お疲れ様!これ、姉ちゃんの幼稚園の時の写真ね…って、これで何枚目だよ…ハッキングしたらいくらでも写真取り放題だろ?」
「いや///この、アナログ的な……彼女のお父さんがわざわざ撮った…ってのが……いいんじゃないか」
「「キモいな…」」
双子は姉の写真をニヘラニヘラと見続ける、上坊を冷ややかな目でみる。
「しかし、お前――――腕が上がったんじゃないか?西条の部屋を見ている家族の様子って――――ダミーだろ?合成的な?」
「うん――――…僕は、西条の部屋に入ってファイルやパソコンの情報を盗んだだけ…。最近、ああ言ったフェイク動画にハマってて///ちょっとやり過ぎたかなぁ~って思うけど…楽しかったから…良しとしてくれよ。あっ、撫子(なでしこ)ちゃんには///言わないでね?」
双子は呆れた顔で上坊を見ると、このオドオドした人物が、体育倉庫で西条を追い詰める役までしてくれたとは到底思えない。
しかし、プロのストーカーは変幻自在なのだと…姉から聞いていた二人は「また、何かあったら頼むな」と、昔からの友人に軽くパンチをするのであった。
「あ――――!祐君、総君!ここにいた!お昼行こうよぉ――――!って、上坊君久しぶり!最近、会わないけど元気だった?」
「///あっ――――うん…」
「そうそう、上坊君ってスマホの操作とか得意?LINEのアカウント間違って消しちゃったみたいなんだ……これって、また一から登録するの?前登録していた相手とは…もう、繋がらないの?」
蜜也は、最近自分の不注意で消してしまったLINE相手の復元を何度かトライしているが、操作がいまいち分からず悪戦苦闘していた。
もちろん、上坊が西条のアドレスを全削除したからなのだが…蜜也はそんなことは知らない。
「ごめん――――僕も、詳しくはなくて…」
「そっかぁ~…まっ、いっか!先輩――――留学しちゃったし!」
こうやって、蜜也の知らないところで事件は解決した。

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