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第5章 仮面party


大きく深呼吸をすると鉄臭い血の香りが鼻孔を撫でるが――――…心地よく感じる



あぁ…気持ちいい…隠し事のない人生――――…



明日から我が家は生まれ変わる



本音でぶつかり…ダメな部分もいい部分も認めあいながら長い人生をストレスなく生きていくことができる――――…



俺はテーブルに、三人ぶんの仮面が置いてある事にとても満足していた――――…



と――――…何処からか…スマホの着信を教えるバイブ音に、水をさされた気分になる…


「――――…誰だよ…家族団らんを邪魔するのは…」


バイブ音のする方を探すと――――…父のスーツの内ポケットが揺れているのを見つけた…


「ぅ――――…ぅぐ…」


父の体が少しだけ揺れる…



「マナーモードは感心するけど…静かだとバイブ音も響くもんだね――――…気を付けないと」



内ポケットから父のスマホを取り出すと…



会社からの着信だと画面は主張していた――――…



「父さん――――……夜中に何の話だろうね…急用かもしれないから俺が出るね?」



画面をスライドさせ俺は父のスマホに出た――――…



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