恋、しません?
第1章 第一話 男友達の家政婦致します
菊子は、その心の声を外には出さずに心の内に仕舞いこんだ。
菊子はかごの隙間ぎりぎりに醤油を滑り込ませた。
買い物かごは食料で結構いっぱいになっていた。
「あ、そう言えば今日のお夕飯の買い物がまだでした」
菊子は、はっとして言う。
もう買い物かごはいっぱいだというのに夕飯の買い物までしなければならないなんて、と菊子は、がくりとする。
目黒さんのお菓子さえなければ。
かごの半分を占めるお菓子の山を菊子は憎らし気に見る。
「夕飯、何にするつもりなんだ?」
お菓子の支配者、雨が菊子に訊く。
「はぁ。初めてのお料理になんですが、ホルモン焼きにしようかと。キャベツと一緒に炒めて、味はピリ辛で。目黒さん、ホルモンとかモツとかお好きでしょ。それにトマトサラダと、何かお味噌汁……とか考えていたのですが。如何でしょう?」
一汁三菜とまではいかなかったがホルモン焼きのボリュームがあるのでこれくらいで良いかしらと菊子は考えていた。
しかし、我ながらデビュー作のメインがホルモン焼きと言うのはどうかと菊子は思った。
ここは、潔く肉じゃがの出番ではなかろうか? と天使が囁いたが、久しぶりにホルモン食べたい、ほら、目黒さんもホルモン好きだし! と言う悪魔の囁きに菊子は乗ってしまった。
「良いんじゃない、ホルモン。食べたいな」
雨の鶴の一声でメニューは決まった。
夕飯の材料をかごに入れてしまうと、かごは山の様になった。
レジでの会計の金額に菊子の寿命メーターは、ぐーんっと縮む(会計は雨持ちだが)。
「ありがとうございました」と言うレジ係の爽やかな声が菊子には何処か遠くに聞こえた。
買った物は大きなレジ袋三つ分になった。
こんなの徒歩でどうやって持って帰るんだ、と菊子は憂鬱の極みだ。
菊子はかごの隙間ぎりぎりに醤油を滑り込ませた。
買い物かごは食料で結構いっぱいになっていた。
「あ、そう言えば今日のお夕飯の買い物がまだでした」
菊子は、はっとして言う。
もう買い物かごはいっぱいだというのに夕飯の買い物までしなければならないなんて、と菊子は、がくりとする。
目黒さんのお菓子さえなければ。
かごの半分を占めるお菓子の山を菊子は憎らし気に見る。
「夕飯、何にするつもりなんだ?」
お菓子の支配者、雨が菊子に訊く。
「はぁ。初めてのお料理になんですが、ホルモン焼きにしようかと。キャベツと一緒に炒めて、味はピリ辛で。目黒さん、ホルモンとかモツとかお好きでしょ。それにトマトサラダと、何かお味噌汁……とか考えていたのですが。如何でしょう?」
一汁三菜とまではいかなかったがホルモン焼きのボリュームがあるのでこれくらいで良いかしらと菊子は考えていた。
しかし、我ながらデビュー作のメインがホルモン焼きと言うのはどうかと菊子は思った。
ここは、潔く肉じゃがの出番ではなかろうか? と天使が囁いたが、久しぶりにホルモン食べたい、ほら、目黒さんもホルモン好きだし! と言う悪魔の囁きに菊子は乗ってしまった。
「良いんじゃない、ホルモン。食べたいな」
雨の鶴の一声でメニューは決まった。
夕飯の材料をかごに入れてしまうと、かごは山の様になった。
レジでの会計の金額に菊子の寿命メーターは、ぐーんっと縮む(会計は雨持ちだが)。
「ありがとうございました」と言うレジ係の爽やかな声が菊子には何処か遠くに聞こえた。
買った物は大きなレジ袋三つ分になった。
こんなの徒歩でどうやって持って帰るんだ、と菊子は憂鬱の極みだ。
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