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ほしとたいようの診察室

第10章 陽はまた昇る





どうやら、医療事故の話は今日持ち上がった話らしく、院内はその話題で持ちきりのようだった。



食堂を取り巻く不穏な空気は、厨房へと伝わった。


「なんかあったのかね? 病棟で」


大河さんも表情を曇らせる。
宙ぶらりんでもやもやを残したまま、昼食の忙しい時間は続く。



……そして、今日も陽太先生は食堂に現れなかった。もう10日ほど顔を見ていない。




でも……検診のときに、吹田先生から安否は確認できたし。あとはもう、小児科病棟に足を運ぶしかないが……そんなことをしたら、陽太先生の仕事の邪魔になってしまう。


また、悶々とした気持ちが湧き上がるが、どうにかそれに蓋をする。湧き上がるものを抑えるので、やっとだった。



なんとも言えない嫌な感じが胸にまとわりつくが、もうどうすることもできなかった。







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