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ほしとたいようの診察室

第10章 陽はまた昇る





肌の温もりは、すなわち愛情だった。



でも、注がれる愛情が温かいとは限らない。
綺麗なかたちとも限らなくて……。

冷たくて、いびつな形の愛情を押し付けられるように与えられたこともあった。
これによって、わたしの中で触れるということは、恐怖や緊張を伴うことになった。




陽太先生がくれる温もりは、いつだって温かくて柔らかい。
押し付けたりしない。

頭ではわかっているのに、それを受け取ろうとしたときに、勝手に身体が震えてしまう。



……わたし、小さい頃どうしてたっけ。



必死に、あの時のことを思い出そうとする。

あの温もりの中に、確かに安心があったことを思い出そうとする。
だけど、あの時のように体をうまく預けることができないのだ。




関係が、あのときとは全く変わっているから。




無邪気に、触れていいんだろうか。

あの時のような、心の中の欲求のままに陽太先生に触れていいんだろうか……。

そう考えたところで、自分から触れに行くことのハードルがとても高くなってしまったことに気付かされる。





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