
ひとつ屋根の下の愛情論
第17章 乾きの果て
「ど――――///どうして…俺をこんなところに?」
「携帯――――携帯だせ!」
強引に秋音から携帯を奪い取ると――――…
俺は、秋音の家に電話をした。
『もしもし――――』
すぐに母が出た。
遅い時間帯なのに、秋音の帰りを待っていたのかもしれない。
「もしもし?俺――――律夏だけど…わりぃこんな遅くに、あ~明けましておめでとう…
今さ、秋音と神社で会ってさ――――…何か…心配になって一緒にいた。話し聞いてやろうと思うから、今日は俺のアパートに泊める事にしたから…心配すんな――――…あぁ…戸締まりして寝ていいから」
俺は一晩秋音を自分の物にするために――――…親に嘘をついた。
これから――――俺は…
コイツに嫌われるかも知れないことをする。
二度と…消せない更なるトラウマを植え付けるかも知れない…
だが――――
覚悟は出来た。
俺は――――…悪魔になる。
