
ひとつ屋根の下の愛情論
第11章 弟の成長と嫉妬
“弟”
コイツは弟……
頭の中で何度も――――何度も何度も何度も何度も…
繰り返す。
だが、目の前のソファで寝ている秋音は…無防備で――――…。
「///秋音――――…しゅう…と」
コイツの名前を口に出すと…腰の辺りがキャウ…と何かに押される感覚になる。
奥から熱が沸きがあり――――…噛みつきたくなる。
短かった髪も…“願掛け”だといい伸ばし始めたが…頬に軽くかかる髪がなんとも妖艶に俺を誘う。
スースーと寝息を立てる唇は…半開きで――――…その唇に無理やり俺の指や…性器をねじ込みたくなる!
「///しゅ…ぅ…」
俺はゆっくりとソファに近づき――――…
秋音の側に立つ。
そして、長いまつげや艶やかな唇を…邪魔する髪を指で掬い上げ耳ともに移動する。
細い首筋がチラッと見え再び腰が粟立つのが分かった。
――――…夏の薄着にこれほど興奮した事はなかったが…目に毒だ。
――――と、秋音の首筋から…肩にかけて赤くなっていることに気がつく。
「引っ掻き…傷?」
と、その場所をよく見ようと――――…顔を近づけると…
フワッと…いつもと違う臭いが秋音から漂ってきた。
――――え…
この香り…
