
ひとつ屋根の下の愛情論
第10章 裏表の夏
今――――横沢さん…
何て言った?
「ホ――――テル…?」
「///うん…そ、そこで――――話をするから…」
“お願い”を俺にしているのに…
その内容は…後戻りが出来ない“ホテル”で話すとか――――意味が分からない…
しかし、俺は――――「いいよ…」
と、その逃げられない無茶ぶりに同意した。
少し――――ドキドキしたのだ…
無論――――…横沢さんにではない…
【逃げられない、無茶ぶり】
と、言うワードにだ。
「ありがとう――――///」
目の前の…横沢さんにでも…
これから予測できるホテルでの出来事など…
全く興味など無いが――――…
【逃げられない状況】
に俺は……期待していた。
