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第15章 【番外編】最後の約束


恵「トモ。…いつも任せっきりでごめんね?」

「いいさ。俺は自由に好きな事やってんだ、別に気にしなくていいよ♪」

翔恵「ねぇねぇ、アヤ姉。これとこれ貰っていい♪?」

恵「うん♪…サエがほしいの持って行きな?」

知翔「トモ兄、この時計ほしいでしょ?…俺、このピアス貰っていいかな?」

「いいけど…開けてんのか?」

知翔「うん♪…けどまた開けようと思ってさ♪」

父さんの一周忌法要。

兄妹が集まった家の中は、一人で暮らす普段の何倍も賑やか。

アヤとサエが母さんの服やらアクセサリーを分け合って。
チハルが俺に父さんの腕時計を残してくれた。

母さんに誕生日プレゼントで貰ったらしい。

仏壇の前には二人の指輪たちが寄り添う様に並べて置いてある。
これだけは誰も手を出そうとはしなかった。

恵「…トモ」

「ん?」

恵「あの指輪…あるじゃない?」

「あぁ」

一人ずつ、持ってたらどうかと、アヤが言う。
結婚指輪と、ピンキーリング。
それと、結婚前に母さんの誕生日にプレゼントした、指輪。

恵「結婚指輪はさ?…お仏壇に置いておきたいって思うの。他のはさ、皆が持っててあげた方が母さん喜ぶかな、って…」

「あー…まぁ、確かにな(笑)」

翔恵「え♪あたしほしい♪」

知翔「だったら俺ネックレスにするよ♪」

「いいんじゃね(笑)?」

父さんの指輪は、俺の指にピッタリで驚いた。

隅の方で、ショウさんが俺たちを見て笑ってる。

「…ショウさん」

翔「ん?」

「あのさ……これ。ショウさん、貰ってくんない?」

翔「…」

「こっちは、母さんに貰ったらしいから俺使うからさ(笑)…ショウさんにも、父さんの物持っててほしいんだ」

部屋から出てきたもう一つの腕時計。

仕事の時、使ってたそれは爺ちゃんのらしい。
ショウさんは暫くそれを見つめた後、手に取り笑った。
その目は真っ赤だったけど、気付かないフリして。


部屋の中は、そのままにしておく。

父さんたちが使うかもしれないし(笑)

だから。

いつでも、二人でイチャイチャしたくなったら、帰っておいでよ♪


俺しか居ないからさ(笑)


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